2008年6月2日月曜日

帝王RCは今でも…



昨年引退してナスカードライバーになったはずのRCことカーマイケルのジャンプが、なぜ2008年のSXギャラリーにあるのかってことを最初に説明しましょう。
これはスーパークロスのオープニングセレモニーに、ゲストとして登場したRCのホットラップ中の1シーン。ホットラップっていうのは本番さながらのスピードで走り、ジャンプではこの通りトリックやウィップを決めてくれるデモ走行のこと。
このジャンプシーンの見所を説明しましょう。このジャンプはRCの目線がバイクの進行方向です。つまりバイクを立てたまま、ほぼ真横まで後輪を出しています。ここまで流しているのに、前輪はカウンターを当てないので、スピードの勢いと左ステップの踏み込みで車体姿勢をコントロールしていると思います。
分かりやすく言うと正しく「カミワザ」で、僕の様なカメラマンごときは撮るだけで精一杯。とても解説できるものではありません。ちなみこのジャンプの飛距離は約20m。RCの高さはざっと見て7,8mくらいでしょう。
この晩のゲストにRCが呼ばれてホットラップを披露する…っという所までは良いとしても、現役のライダー達と一緒に走って、すでに引退したRCのジャンプが最もホットだという事には僕も驚きました。
RCは「今でも俺が一番」だってところを見せつけるつもりだったのでしょうか。それとも久しぶりに乗ったバイク(フューエルインジェクションのRM-Z450)が楽しくてしょうがないのか。ちなみにゴーグルの中の目は、この上なくニッコリと笑ってます。