2009年12月2日水曜日

写真展開催のお知らせ



私の所属する日本レース写真家協会(JRPA)が写真展を行います。
もちろん私の写真も展示されます。

日本レース写真家協会展 『Competition』

12月4日(金曜)〜12月17日(木曜)日曜定休
10:30〜18:00 (最終日は15:00まで)
場所は新宿三井ビル1F エプサイトギャラリー

F1からWRC、スーパーGTなどの4輪やM0t0GPやJSB1000の2輪ロードレースなどモータースポーツ全般の秀作が展示されます。
柴田は4日、5日、12日、17日は会場に居てガイド役をする予定です。

さて、今回のブログの写真は、この写真展の宣伝用に使った写真です。
会場に展示される写真は、エプサイトギャラリーでのお楽しみってことで。
では、入場無料ですのでお誘い合わせの上、ぜひおいで下さい。

2009年7月4日土曜日

身体で覚える


最近、国内でいくつかのロードバイク対象のライディングスクールの撮影をしました。
スクールの前半は走りが硬くても、後半では上達した生徒さん達が楽しそうに走っているの見ていると、ホントに自分も走りたくなる(実は撮影の翌日に近所の駐車場で、一人復習ライテクしたこともあります・笑)。
それぞれの先生に独自のライディング理論があって、油断すると撮影するのを忘れて聞き入ってしまうほどに興味深いし、目から鱗がドサドサ落ちます。
ところが色んなライディングスクールに行ってみると、教え方が正反対な事もある。その代表的なものが「外脚加重」と「内脚加重」。
なぜこんな正反対な操作をしているのに、どちらもバイクはちゃんとコーナーを曲がれるのでしょうか?

鳥は航空力学を知らないのに、自由に空を飛べます。
同様にほとんどのライダーは走行中、バイクにどんな物理的現象が発生し、機械的作動が行われているのか、気にしないままバイクを走らせている。
スクールの生徒さんの興味も「どう操作をすればバイクがスパーンと曲がってくれるか」で、運転操作だけを集中して練習します。そしてみるみる上達するのですが、まさし「頭よりも身体で覚えろ」方式でした。
これはロードバイクですから「公道で予期せぬ事が起きた時に、考えるよりも身体が早く反応して危機から逃れる」という効果も想定しているのでしょう。

自分の場合は「その時バイクのタイヤは…サスは…エンジンは?」なんて余計なことを考えてるから、へたくそライダーを卒業できないのでしょうか?
先人曰く、頭でっかちは空気抵抗がデカイ。
と自分でまとめた所で気分を変えて、今回の写真はAMAのROCKSTARギャルズです。ピットを颯爽と歩く彼女達の姿に、思わず振り返る君の気持ちが良く分かる。
はて、彼女達もウォーキングの練習とかするのかな?

2009年5月5日火曜日

エアターン



2009年スーパークロスのタイトルはスチュワートが獲得しました。
最終戦の結果はリードが2位でスチュワートが3位という1ポイント差のタイトル決定。
記録と記憶に残る名シーズンだったと言えるでしょう。
ちなみにレースの優勝はビロポトで来年はこの3人によるさらなる名勝負が期待される、とまとめておきます。

さて今回の写真は福島県のフリースタイルモトクロス(FMX)の聖地、鮫川のモトパーク森で行われた「GO BIG 2009」で撮影したもの。
ただし競技中ではなく、イベントの最後におまけで飛んだスペシャルパフォーマンスの1カット。
ジャンプは飛び出しは崖の斜面に設置してあり、ライダーはエアターンのように回って降りて来ます。
このライダーは佐藤英吾選手(ホントはニンベンに吾なんだけど、俺のPCでは出てこない。ごめん)。
日本のFMXのパイオニアであり、このイベントの主催者であり、REDBULL X-FIGHTERSで表彰台に立った男。格好良い男とはこういうヤツだと思う。
この「GO BIG」は8月8日にも行われる予定。ナイター開催なのでストロボで面白い写真を撮りたいと、今から楽しみにしている。

2009年4月29日水曜日

6ポイント








チャンピオン本命2人が競り合ったあげくに接触して転倒、そしてスチュワートのリタイヤで幕を開けた2009年のAMAスーパークロスが、そんなこんなでもう最終戦のラスベガス。
今週末、スチュワートがリードに6ポイントの差を付けて、最終戦のスタートを切ります。
第2戦以降、2人とも7位が1回ずつあるだけで、残りの1位と2位はこの2人に独占されています。
どっちがチャンピオンになっても、それに相応しい活躍をしたシーズンだったと言えるでしょう。

少し更新をさぼったので、今回は写真を3枚掲載します。
1枚目はスチュワートのトレーラーのバックドアにある自分の会社のJSのロゴ。ゴールドなのが超クール。レース中はドアが伏せてあるので、滅多に見れません。
2枚目は全日本モトクロスの平田優選手。優君のスクラブは、これまた滅多に見れません。成績も2連勝&3ヒート連続優勝と絶好調。全日本モトクロスを観戦したい方はこちらを参考に。
3枚目は全日本ロードレースです。これは125ccクラスの競り合いシーンですが、全日本選手権ではなんと2スト250クラスが今年で最後のシーズンとなります。
世界チャンピオンの宇井選手も走ってますから、ぜひ見に行って下さい。
会場によっては250クラスの決勝は土曜に行われますので、前もって情報収集のうえお出かけ下さい。

2009年4月17日金曜日

Speed for...


ロードレースの会場に行くと「あれ? 今日はなんでまた?」なんて言われます。
でもね、俺はバイク全般なんでも好きなんだよ。
オンもオフもツーリングもレースも全部好き。
乗るのも好きだし、撮るのも好き。
それぞれに違う「萌え」があって写真を撮る事をエンジョイしてます。

この写真のライダーは亀谷長純選手。
今年の開幕戦のJSB1000(国内の最高峰クラス)は2度の赤旗中断で荒れたレース展開となった。
亀谷選手は2度ともクラッシュに巻き込まれ、幸い怪我はなかったものバイクはボロボロに。
3度目のスタート時には本番用バイクとスペアバイクのニコイチ状態だったが、好スタートを決めてトップを快走。。
一時、トップを伊藤真一選手に譲ったものの、転倒によりふたたび亀谷選手がトップに立って優勝となった。
詳しいリザルトはこちら


この亀谷選手はバイクを降りると、本当に笑顔の可愛い良い人なのだが走りは熱い。
このヘルメットのテッペンが前を向いたまま加速状態に入る所が、亀谷選手のかっこええ所だと思ってます。
2度の赤旗で夕日がドンドン傾いきましたが、そこを逆手にシルバーの皮ツナギのギラリを強調してみました。

2009年4月6日月曜日

Jagermeister


ドイツのお酒でイエーガーマイスターと読むのだそうだ。
自分が小学生だった頃、タミヤのプラモデルラジコンカーのポルシェ934を作りましたが、たしかこのマークがついていたと思います。
と思ってたら今でもこちらで売ってました。
懐かしいぃ。思わず大人買いしてしまいそう。

なんでもドイツには鹿の角に精霊が現れたという伝説があるとか…。
レース場以外でもプロモーションしているようですが、スーパークロスではKTMチームをスポンサード。
イメージカラーがどちらもオレンジでフィットしやすい。

かつてはビールのクワーズやタバコのキャメルがスーパークロスのメインスポンサーになったことがありました。
ブラッドショーやスタントンが活躍してた頃の話です。
アメリカでは日本よりはモトクロスがテレビに登場する機会も多いのですが、ニュースでスーパークロスの結果を紹介した後で、映像を見ていたアナウンサーが「未成年なのにアルコールの宣伝ですか…」と一言。
くれぐれも未成年の飲酒や飲酒運転は厳禁ですよ。

2009年4月3日金曜日

セッティングとプレッシャー


久しぶりに走行シーンの写真です。
ライダーは今年からヤマハYZ-Fに乗り換えたスチュワート。
アナハイム2なので、レトロっぽいミッキー・ダイモンドレプリカを着てました。

これはフープスで振られて(顔が進行方向を向いている)リアが右に流れたのを、懸命に修正しようとしているシーン。
ハンドルポストが腹に食い込むくらい上半身が前に行ってますし、下半身もギュとYZ-Fをホールドしています。

これは狙って撮ったんですが、今シーズン序盤のスチュワートは狙わなくても撮れるくらいフープスでは振られまくってました。
原因はサスペンションセッティング。
いくらセッティングを煮詰めたつもりでも、本番のコースはシーズンが開幕しないと走れないスーパークロス独特の怖さです。
一方、リードのRM-Zのセッティングはバッチリで、フープスを矢の様にまっすぐ突き進むその速さに、スチュワートと彼のチームスタッフは慌てたでしょう。
それでもスチュワートは第2戦からはライバルを押さえ、中盤戦を前にセッティングも煮詰まり、安定した速さで連勝を重ねました。
彼とYZ-Fの速さはこの連勝している時が本来の速さだし、ハプニングが無ければ連勝は続くはず…でした。

開幕戦で落とした25ポイントや中盤戦のデイトナでのスタート直後のクラッシュもあり、今日の時点では、残り4戦でトップのリードと2位スチュワートの差は8ポイント。
ここからスチュワートが3戦連続で優勝できれば、リードが2位キープでも1ポイント逆転して最終戦を迎えられる。
凄まじいプレッシャーの中、残り4戦を連勝しなくてはいけない。
速さは誰にも負けないが、マインドの弱さが課題と言われていたスチュワート。
追いかける展開なのはかえって好都合か?
今週末のレース会場は彼の地元とも言えるフロリダのジャクソンビルだ。

2009年3月30日月曜日

星条旗よ永遠に


毎回、AMAスーパークロスのオープニングセレモニーには地元の兵隊さんが星条旗を持って登場します。
凸凹やぬかるみで足下の悪い中、一糸乱れぬ行進はさすが。
この後は国家斉唱となり自分の国を心底愛している米国人は、ここでまた盛り上がるわけです。

このオープニングセレモニーはスタジアム内の照明を消して行われます。
兵隊さんを照らしているのは観客席からのスポットライトで、フィルム時代は暗くて撮影するのがたいへんでした。
今はデジタルなのでASA感度を上げても、きれいに撮れます。

とくに私が使っているニコンD3は高感度特性が良く、スーパークロスとの相性が抜群です。
(今回の写真はASA800、前回の赤い花火はASA1250です)
ただしこの写真に限らずshibaphoto.comの写真は全て画像加工調整をしていますので、D3で撮っただけではこういう写真にはなりませんが…。

2009年3月27日金曜日

ファイア&モンスター


AMAスーパークロスの花火の第2弾。
写真は第2戦フェニックスのチェイスフィールドのオープニングセレモニーです。
こんな演出で盛り上げて、選手紹介やインタビューをしてからレース開始となります。
真っ暗な中で赤い花火がガンガン燃えてますから、照らされたスモークが赤い炎のようです。
それに照らされたスタンドも真っ赤で、フィニッシュラインのモンスターゲート浮き立たせています。

実はこの日この時間にNFLのプレーオフ準決勝を行っていたのです。
フェニックスの市民にとっては念願のスーパーボールが目前。
スーパークロスも見たいけど、フットボールも気になる。
そこでラジオを片耳で聞きながら観戦というお客さんもいました。

この写真は観客席から撮っているんですが、突然、隣のお客さんが「インターセプトォォォォォォ!」と叫んだりして、2重に盛り上がってました。

2009年3月23日月曜日

全日本MXも開幕


先日、九州の熊本で行われた全日本モトクロスの開幕戦に行って来ました。
「九州だから暖かいはず」と油断したら、土曜日には雪が降るほどの大寒波。
日曜は天気が回復し、晴天のポカポカ陽気。
さらに月曜にはその熊本に、桜の開花宣言が出されました。
いったいどうなっているんでしょうか?

レースは両ヒートともに成田選手と熱田選手の熱いバトルで盛り上がりました。
成田選手と熱田選手は走り方も違いますが、性格も違っていて面白い。
天才的センスでバイクを乗りこなし、自在なライン取りでワイルドに走る成田選手。
秀才型の落ち着いた走りで、ジワジワと追い詰め、決して焦らず冷静な熱田選手。
どちらも全日本チャンピオン経験者で、海外のレースの経験も豊富です。
熊本でのレースは今シーズンからスズキに移籍した熱田選手に軍配が上がりましたが、第2戦の名阪スポーツランド(4月5日)では成田選手の巻き返しに期待がされます。

全日本モトクロスの日程など、観戦情報はこちらでどうぞ。


写真はIA1クラスのヒート2終盤にガツンと接触した二人です。
(1番が昨年のチャンピオン成田選手。9番が熱田選手)
今シーズンも面白いレースがたくさん見れそうです。

2009年3月19日木曜日

再スタート


皆さん、お久しぶりです。 シバフォトログを再開します。
世界同時不況による活動縮小の嵐が吹き荒れる中、2009年シーズンが始まりました。

年明け早々にAMAスーパークロス行って来ましたが、レース会場は「不況ってなに?」って感じで例年同様の盛り上がり。

スーパークロスは昨年秋前に活動予算が決定したので不況に関係なく…というのが裏話としてあるみたいです。
さらにレース活動がバイクの販売促進に直結しているアメリカでは、なかなか止めるに止められないという事情もあるでしょう。

写真はアナハイムスタジアムのオープニングセレモニーの花火です。
この花火を撮りたくて久しぶりに3階席まで上がりました。
そしたら花火が自分の高さを超えて、屋根まで上がっているのにびっくり。
とにかくこのド派手な花火で、不況をぶっ飛ばして欲しいものです。