2009年4月3日金曜日

セッティングとプレッシャー


久しぶりに走行シーンの写真です。
ライダーは今年からヤマハYZ-Fに乗り換えたスチュワート。
アナハイム2なので、レトロっぽいミッキー・ダイモンドレプリカを着てました。

これはフープスで振られて(顔が進行方向を向いている)リアが右に流れたのを、懸命に修正しようとしているシーン。
ハンドルポストが腹に食い込むくらい上半身が前に行ってますし、下半身もギュとYZ-Fをホールドしています。

これは狙って撮ったんですが、今シーズン序盤のスチュワートは狙わなくても撮れるくらいフープスでは振られまくってました。
原因はサスペンションセッティング。
いくらセッティングを煮詰めたつもりでも、本番のコースはシーズンが開幕しないと走れないスーパークロス独特の怖さです。
一方、リードのRM-Zのセッティングはバッチリで、フープスを矢の様にまっすぐ突き進むその速さに、スチュワートと彼のチームスタッフは慌てたでしょう。
それでもスチュワートは第2戦からはライバルを押さえ、中盤戦を前にセッティングも煮詰まり、安定した速さで連勝を重ねました。
彼とYZ-Fの速さはこの連勝している時が本来の速さだし、ハプニングが無ければ連勝は続くはず…でした。

開幕戦で落とした25ポイントや中盤戦のデイトナでのスタート直後のクラッシュもあり、今日の時点では、残り4戦でトップのリードと2位スチュワートの差は8ポイント。
ここからスチュワートが3戦連続で優勝できれば、リードが2位キープでも1ポイント逆転して最終戦を迎えられる。
凄まじいプレッシャーの中、残り4戦を連勝しなくてはいけない。
速さは誰にも負けないが、マインドの弱さが課題と言われていたスチュワート。
追いかける展開なのはかえって好都合か?
今週末のレース会場は彼の地元とも言えるフロリダのジャクソンビルだ。